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2011年度08月号

留学生活を振り返って成果と反省、まとめ by R.E

 本当にこの11ヵ月間の留学生活は短かったことでしょう。1月から本当にあっという間に帰国日が来てしまいました。この11ヵ月間、何回私は大笑いして、何回私は大泣きして、何回私は怒ったことでしょう。きっと数えたら何万回に及ぶかもしれません。留学生活は喜怒哀楽生活と言ってもいいかもしれません。  アメリカに来る前になぜ私が留学を決めたかというと、英語が喋れるようになるとかそういう勉強のことを少しは考えていましたが、それが私の決定の大きな元という訳ではありませんでした。では何かというと、私は留学生活で、自分自身を見つけたかったのです。日本にいた時の私は、自分では努力しているつもりでも、どこか自分自身に負けてしまっていたり、他人と比べてしまっていたり、弱音を吐いては家族に八つ当たりしたりして…。自分でも自分自身がどうなりたいのかということが見つけられず、それから逃げていて、自分を失っていました。そんな自分がいやで、留学生活を決めた私。昔の私に言わせれば、なんだかんだアメリカに“逃げた”といってもいいかもしれません。  ところがそんな逃げたところは逃げられるような環境ではありませんでした。 そして、私はそこで、“逃げたいと思った時に逃げられないと、人は懸命にその問題と戦うのだ”ということを学びました。正直この留学生活で、私は何回逃げたいと思ったことでしょう。日本にいた時の私なら逃げていたと思うことがたくさんありました。でも異国のアメリカに来て、私は逃げるということではなく問題と一生懸命“戦う”ということ、一生懸命戦って、それでもその問題が解けない時は“人に力を借りる”ということを学びました。それと同時に自分が弱音を吐く時、それは自分に自信がない時で、自信がないのは自分に自信がつくまで努力してないからという事を学びました。弱音を吐いて、ただ逃げ出していた“昔の自分”。努力してそれでも結果が出ない、でもそれでも結果が出るまでもっと努力する“今の自分”。正直今でも自分で直したいところはいっぱいあります。でも今の私は昔の自分とは違い、自分が精一杯の努力をして問題に向かえば、それは結果につながるということを覚えました。  そんなことを学んだと同時に、もうひとつ、日本にいたときに気付かなかったとっても大事なことをこの留学生活で学ばせてもらいました。それは“感謝”ということです。留学生活でこの“感謝”ということは私の中で一番学ばせてもらったといってもいいかもしれません。人にあなたは何の事に感謝できるようになったの?と聞かれれば、それはほんとうに小さな事もあればとっても大きな事まで、すべての事に感謝できるようになったと答えるでしょう。特に、当たり前だと思う事を一歩引いて考えると感謝でいっぱいになります。アメリカ生活で友人が突然亡くなったこと、友達が癌だったり、すごく貧乏だったり、家庭が複雑だったり。私が今、健康に生きていて、物の不自由もなく、私の友達も家族もみんな元気でいるのは本当に感謝しなければいけないことです。  そして感謝するというポジティブな考えは、わたしにすべての行動にもプラスに付くということを学びました。  どんなに嫌なことがあっても、どんなに理由が変になっても私は感謝するというプラスの方向に考えれば、自分の人生は本当にプラスの方向にしか行かないということを確信しました。そして自分はすでに充分幸せだということ。今の世の中、物に溢れ、当たり前の事に感謝が出来ず、自分の事を不幸だと思っている人が多いと思います。ですが、当たり前のことから一歩引いて考えると、自分が今どんなに幸せなのかということを教えてくれます。  日本にいたときの私の心にはなかった“努力”“感謝”そして“幸せ”ということが“今の私”を作ってくれました。  この留学生活すべてに感謝、留学に連れて行ってくれた両親に感謝、武蔵野女子高等学校の皆さまに感謝、留学団体の皆さま、アメリカの家族、友達にも感謝でいっぱいです。  本当に、本当にありがとうございました。  これから様々な経験をし、様々な人に出会い、様々なことを学び、“私”という人間を作り上げて行きたいと思います。

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