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2015年度05月号

by H.O

 「将来、何になりたいか?」と自身に尋ねかけた時、たくさんの就きたい職業の選択肢が考えられる。高校の友人は本当に多種多様の夢を持っているし、先輩の進路も様々なことに、強く影響されていると思う。そんな恵まれた環境の中、考えが揺らぐことは多々あるが、現在の夢は俳優、もしくはテレビドラマ・映画のプロデュースに携わることだ。(両方に携わることができれば嬉しいが、現実はごく一握りの人しかできていない。)帰国後は大学に進学(留学前は受験勉強への嫌悪感から、漠然と進学するだろうと思いつつもかなり投げやりで真剣には考えていなかった。)して、演劇的な基礎から演技について学ぼうと思う。(回り道かもしれないが大学で演劇を専攻することはせず、本格的な演劇サークルに所属したい。プロデューサーというもう一つの可能性を残しておくため。)そして、大学在学中にどちらの夢を将来の仕事の主軸に据えるか、少しずつ決めることにしたい。
 アメリカに留学したことと自分の将来の夢が直接関係しているとは思わない。というのも、将来就きたい職業が留学前と変わっていないからだ。しかし、留学は「将来の夢をどう実現させるか考えること」に影響を与えている。日本では都会の大きな高校に通い、その都会という環境自体がどこか精神が急き立てられるような喧騒を持ち合わせているという性質に負けて、冷静に将来を見据えることができてなかったように感じる。中高一貫ゆえ中学校に入学以来、勉強以外の活動に全てを捧げていたことが追い討ちをかけ、進路に関して投げやりだった。(将来の夢というゴールに憧れを抱くばかりでそこに至る過程、戦略を立てるのを怠っていた。)そんな状態だった自分が留学に来て、田舎の小さな高校に通い始め、慌ただしさがなくなり、のんびりとした生活の中で好きなように自分の将来を考える余裕ができた。(留学してきた当初はホストファミリー、友人、先生とのコミュニケーションも大変で余裕はなかった。)慌ただしさに欠けることは時に物足りなく感じることもあるが、将来を冷静に余裕を持って考える環境としては最高だと思う。

留学終了まで2カ月 by H.U

 留学生活もあと2ヶ月と少しというところまで来ました。正直言って信じられません。最初にここに来た頃は時間がとても遅く感じましたが今は1日1日がとても早く感じます。友達がたくさんできたからな??帰らなければいけない時がもうそこまでやってきていると思うと寂しいです。
 さて、今月はビックイベントが2つありました。1つ目はGym Blast というイベントがあったことです。これは簡単に言うと日本でいう運動会のようなもです。赤、青、白、黒、の4つのグループに別れて色々なゲームをしたりします。でも1番のイベントは創作ダンスです。みんなでダンスを考えて踊ってどれだけ観客や審査員に魅せることができるかを競うものです。シャイな僕には最初は超緊張しましたが、もう楽しくて楽しくて!終いにはダンスの途中にダンクをするという大きな見せ場のところを任せて貰いました。(もちろん友達を土台に使ってダンクをする)まぁ練習では1回も成功しなかったので、リーダーやみんなに無理だよーと言ったのですが、そんなのどーでもいーんだよー!することが大事することが!みんなHikaruのこと知ってるし面白くなるぜーと言われ、、お、おっす。。としか言えず本番に向かいました。まぁもちろんダンクは外れますよね。いや分かっていましたけど。でも会場はとても沸いてダンクをする直前のHIKARUコールは忘れられません。また、このチーム分けが分かったとき、他のチームのみんなにYour team sucks!!!と何度も言われました。実際にスポーツ部に所属する大きなやつらはいなかったし、女の子ばっかだったので僕も勝ちは諦めて楽しもうと思っていました。でも信じられないことに僕たちは優勝しました。呼ばれるまで誰も信じることができませんでした。僕たちのチームのリーダーの女の子は泣いていました。このイベントはとても心に残りました。友達みんなと力を合わせて勝利を掴むこの気持ちは忘れられません。みんなで写真も撮ったりしました。バスケの部のみんなが僕がもうすぐ帰るということでGym Blastではチームは違いましたが写真を撮る機会をくれました。良い仲間を持ったなーと思います。
 長くなってしまいますが、2つ目はここカナダをいなくなる直前にある、Grad というイベントに行くために女の子に連れてってくださいってお願いしたことです。このイベントは今までの人生で1番緊張したかもしれません笑笑。Grad というのはパーティーのようなものでアメリカでいうプロムみたいな感じです。でもこれに行けるのはGrade12(今年卒業する人たち)とその彼氏または彼女だけです。簡単に言うとGr12の誰かとパートナーになれば行けるということです。Dateと呼ばれるものです。これに行くために女の子に連れてってと無謀にもお願いしたわけです。そもそものキッカケは親友(Gr12)と話しをしているとき、もう大きなイベント無いなー帰るまでに。Gym Blastも終わっちゃったし。。と友達に言ったのがキッカケでした。友達がDateを見つければGradに行けることなどを説明してくれて、どうにかして行きたい!とその友達に相談しました。彼は帰る直前の僕に大きな思い出を残すために力を貸してくれました。彼は彼の友達たちに僕を助けるように言ってくれました。そして僕たちは1人の女の子に連れてってとお願いすることを決めました。彼女は僕の学校の生徒会長のような仕事をしてる人で、僕にいつも優しくしてくれるとても良い人だったので僕も納得でした。でも本当に緊張しました。僕たちは大きなポスターを作って、お花を準備しました。僕はスーツを着ました。昼休みに実行することになっていて、先生に頼んで授業を早めに抜けさせてもらって、友達と一緒に廊下で彼女のことを待っていました。片手にポスター片手に花束を持って。人生で1番緊張したと思います。昼休みスタートの合図のベルがなり、沢山の生徒が階段を下りてきました。いよいよ緊張が最高段階に来ました。みんなが異変に気付いて僕の方に集まってきました。ついに彼女が階段を下りてきました。みんながヒューヒューと叫び出し、携帯を構え出し始めました。もう心臓の音が耳で聞こえるぐらいになっていたと思います。彼女がドンドン近付いて来ます。廊下がみんなの叫び声で凄いことになっていました。彼女が目の前に来ました。声が上手く出ませんでした。でも何とか連れてって!と言えました。もう彼女が何というか分からず泣きそうでした。でも次の瞬間彼女が『Yes』と言いました。本当に嬉しかったです。みんながヒューヒューヒューヒューと叫びました。僕も彼女も手伝ってくれた友達も心の底から笑いました。この瞬間は一生忘れられないと思います。なんとも最高な日でした。
 この瞬間があるのも友達のお陰だし、日本の両親、IFの皆様のお陰であることを忘れずもう少しの留学生活を楽しみたいです!

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